第95回 箱根駅伝 監督挨拶

両角速駅伝監督
(体育学部准教授)

経験を力に変え箱根路に挑む

――トラックシーズン開幕戦となる関東インカレでは長距離種目の合計得点でトップに立つなど充実の内容でした。

館澤亨次(体育学部3年次生)が1500mで優勝し、ハーフマラソンでは湯澤舜(同4年次生)が日本人トップの2位になるなど3選手が入賞。2018年シーズンを戦ううえで大きな収穫になったのと同時に、いいスタートが切れました。一方で、速さがある分、粘り強さや距離への対応力に乏しく、選手個々人々としてもチームとしても課題が見つかった大会だったと思います。

両角速駅伝監督

――その後の夏合宿はいかがだったでしょうか。

上を目指すためには変化と新しい取り組みが必要です。例年は標高1200mから1300mの長野県・菅平高原で行っていた合宿を、標高1900mから2000mの長野県・高峰高原に移し、より高さのある場所で走り込むことで負荷をかけた練習を積むことができました。

――連覇を狙った出雲駅伝では3位になりました。

三上嵩斗(理学部4年次生)、鬼塚翔太(体育学部3年次生)、阪口竜平(同3年次生)と昨年の優勝メンバー3名をけがで欠き、館澤はアジア競技大会から帰ってきて間もなく、關颯人(同)も故障明けで万全ではありませんでした。メンバーをそろえることができず、持てる力の5割も出せなかったように感じています。しかしその中で、大学駅伝初出場の郡司陽大(同)と湯澤が結果を残してくれたことは大きな収穫でした。2名はその後の全日本大学駅伝でも活躍し、箱根駅伝の戦力として頭角を現すとともに、よい経験を積んでくれたと思います。

――全日本大学駅伝は昨年に続き準優勝でしたが、選手たちは昨年以上に悔しがっていたように思います。

「打倒・青山学院大学」を掲げていますので、最後の最後に青山学院大学に逆転されての負けは悔しいものでした。それでも、2区で首位に立ち、先頭でタスキをつなぐ緊張感の中でレースを展開できたことは貴重な経験になったと思います。例年、全日本大学駅伝後は記録会に出場する選手が多いのですが、今年は自分たちの弱さと向き合うことと、1区間平均20kmある箱根駅伝に対応するために、授業の合間を縫って千葉県富津市で合宿をしています。

――箱根駅伝ではどのようなレース展開を想定していますか?

1、2区でリードを広げ往路のゴールまで首位を譲らない、前回大会の東洋大学のレース運びが理想です。東洋大学は6区で青山学院大学に抜かれてしまいましたが、下りに適性のある選手もいるのが今年の本学の強みです。力のある大学が相手ですから、東洋大学のように一気に差を広げることは難しいかもしれませんが、チームとしての調子も8割方上がってきているので、けがなく理想の区間配置が組めれば、いい戦いができるのではないかと期待しています。